タヒチでは、『PAREU(パレウ)』と呼ばれているパレオは、『腰巻』という意味を持っているそうです。ここではタヒチアンパレオを含め、腰巻について色々調べていってみたいと思います。
『パレオ』という言葉は、正確には『Pareu(パレウ)』という発音をするそうで、この言葉自体はクック諸島(Cook Islands)とタヒチの言葉だそうです。元来男性はマロと呼ばれるふんどしのような物を身に着けていたので、パレオは女性が身に着ける物として使われていたようです。しかし今日では男女関係なく、『体に巻きつける物』の総称をタヒチではパレオと呼ぶようになっています。
またマレーシアの『サロン(Sarong)』やサモアの『Lava Lava(ラヴァラヴァ)』と呼ばれているものはパレオと同等の物であり、そしてハワイでは勿論その他マーケサス諸島やトンガそしてフィジー、その他沢山の国々でも同じような生地を衣装にする文化風習が古くからあります。
その一方で例えばアメリカでは1950年代には既にパレオが流行していたそうで、何通りにも着こなせる一枚の布は、総じて『ラップドレス』などと呼ばれるようになったそうです。日本でも1990年代頃から水着とペアで身に着けるパレオとして流行しはじめたようです。
パレオと言う言葉はタヒチやクック諸島で生まれたことは確かですが、この物自体は果たしてどこから来たのか?などという事はほとんど知られていないようです。
一方まだ今日のような布を使ったパレオが登場する以前からパレオという言葉はタヒチにあったそうで、当初はTAPA(タパ)と呼ばれる桑の木などの木の皮を叩いて伸ばし、生地状に加工したものに模様を付け、それを身に着けていたという文献も残っているようです。
面白いことにTAPA(タパ)の起源は中国にあるとされている文献もあります。これが本当だとしたら、このTAPAの製法は中国から東南アジアを回りポリネシアに入り込んできたのかもしれません。
だからこそインドネシア、マレーシア、タイなどの東南アジアなどでもパレオに似た腰巻を身に着ける文化が今日も残っているのかもしれません。
タヒチアンパレオは他の太平洋上の島々で作られるパレオと比較すると、とてもカラフルで明るい配色となっています。タパ柄模様やハイビスカスやタヒチの国花でもあるティアレの花柄をプリントしたパレオが有名です。
タヒチアンパレオは、何通りにも着こなすことができる一枚の長方形をした布です。そのサイズは幅180cm前後、縦90から120cm程度となります。
通常の場合、女性は胸から膝上あたりまでをパレオを巻き付けるようにして身に付けます。肩や首に巻きつけることによって下にパレオを落ちてしまわないように付けます。
男性の場合は、釣りや森に入る際に動きやすくするよう、パレオをカットして短いスカートとして身に付けたりしますが、一方家でリラックスする際や夜はロングスカートとして身につけるのが通常です。
パレオはその端同士を結んだり、端を生地の中に入れ込んだりして身に着けるので、一日に何回かは緩くなってしまうので着付けしなおしたりするのが通常です。但しタヒチアンダンスなど激しく体を動かす場合は、ベルトを腰回りにつけたり、パレオクリップなどでパレオがずれたりしないように身に着けるのが通常となっています。
ここではタヒチアンパレオの着方(巻き付け方・着こなし方法)についてインターネット上にある動画をまとめてみてます。
動画を見ればすぐに何通りもの着こなしができるようになりますので、あえて解説は掲載しませんが、パレオをお持ちの方は、是非動画を見ながらご自身でもその着こなし術を試してみて下さい。
当店においては、ハラウやチームでのオリジナル柄でのタヒチアンパレオの制作をお受けしております。ろうけつ染めやスクリーンによるプリント(捺染)なども行っております。インドネシア生産や国内生産まで幅広くご利用頂けます。
ご不明な点などございましたら、随時お気軽に当店ムームーママまでご一報下さい。
↑男性用パレオの着こなし方