ジクレー版画 Ulu (ウル) by Herb Kane [art-hk-p61]

ジクレー版画 Ulu (ウル) by Herb Kane [art-hk-p61]

販売価格: 11,000(税込)

重み: 3

在庫わずか

商品詳細

ウル(パンの実)を収穫する女性を描写したハーブ・カネ氏の絵画のジクレー版画になります。

Ulu (Breadfruit)は、ハワイアンにとって欠かせない物です。

日本語だと『パンの実』になるのですが、ハワイアンにとっては、「豊穣」「裕福」「繁栄」の象徴的な物になりまして、それは良くハワイアンキルトの模様としても見ることができます。
キルトでいうとパンの実のキルトを壁にかけておくと、食べ物に恵まれ裕福な人生を送ることができるという言い伝えもあるようです。

そんなパンの実ですが、元々はハワイアンの人々にとって貴重な主食でもあったとされています。栄養価もとても高く、ビタミンやミネラルも豊富に含まれているそうです。ハワイアンの間で人気のタロイモすりつぶして食べる「ポイ」という食べ物がありますが、蒸したパンの実をすりつぶして代用する場合も多いようです。

ハワイに今では沢山生えているパンの実のなるパンノキですが、実は元々はタヒチから持ち込まれた、という説もあります。これはハワイの人々は元々タヒチからやってきた民族であるという説と一緒で、長い航海の末にタヒチからたどり着いた人々は、とても日持ちのするパンの実をカヌーに沢山ストックしていたそうで、そのパンの実を上陸後植え、それがハワイで広まったという説もあるようです。

一方で神話の世界にもパンの実は沢山話されいます。代表的な神話には、パンの実はハワイ四大伸の一人である戦いの神クーの化身であるとされています。

ある日大飢饉に見舞われたハワイ。クーは自分の家族が日に日に弱っていくのに耐えかねて、家族にお別れを告げ地中深くに潜っていったそうです。やがてクーが潜っていった場所からはパンノキが芽を出し、沢山のパンの実が付いたそうで、それ以来ハワイの人々は食べ物に困らなくなったという神話が残されています。



【プリント形式:ジクレー版画】
【版画サイズ:11" x 14"(約27.9cm x 約35.5cm)】
【紙質:ラスターペーパー】
【マット紙:白/サイズ:太子(288mm×379mm)】
【版画制作元:Herbert K. Kane, LLC. 出版元:Fine Balance Imaging】
※日本の既製額縁にある「太子」にそのまま入れ込んで飾る事ができます。
※額装して発送する事も可能です。その場合はお手数ではございますが、先ずはご一報下さい。
※当商品画像はご覧になっているモニターなどにより実際とは異なった色に見える場合がございます事、予めご了承下さい。
※当商品画像は、Herbert K. Kane, LLC.より提供された画像となります。無断での使用はお控え下さい。
※ジクレー版画とは、高解像度でスキャンしたオリジナル絵画を元に高性能インクジェットプリンターでインクを吹き付けてプリントしたものを指します。版画とありますが、版を使わずにプリントしており、非常に繊細な線のタッチ、微妙な色彩の変化、色彩の揺れなども逃さず再現することができ、現在最も原画に近い版画制作法といわれています。
※当ジクレー版画においては、作家の直筆サインは入れられておりません。既に故人となっている故です。また限定品でもございません事予めご了承下さい。

【芸術家:ハーブ・カネについて】
アーティストであり、歴史家そして作家でもあったハーバード・ハーブ・カワイヌイ・カネ(Herbert “Herb” Kawainui Kane)【通称:ハーブ・カネ】(1928年6月21日生〜2011年3月8日没)は、従来より特別な関心をハワイ及び南太平洋に持っていました。
ハワイ島ヒロのワイピオ渓谷で育った彼は、海軍への徴兵後、シカゴ大学にて美術を専攻し、その後ほとんどの余生をハワイ島南部のコナにある農村で過ごしました。

絵画だけに留まらず、出版、建築デザイン、彫刻、執筆活動に励んだ彼の芸術作品は、個人のコレクターだけでなく、ハワイ州立財団、アメリカ国立公園やナショナルジオグラフィックなどの大手出版会社によって収集されており、彼の作品はアメリカの7つの切手にも使用された事で有名であります。

ハーブ・カネのポリネシアやミクロネシアの航海に関して描写された絵画もとても有名であります。
ポリネシアン航海協会の創設者の一人であり、彼のポリネシアン・カヌーへの探究心は、ホクレア号のデザインと建設そして1975年にホクレア号の初のキャプテンに彼を導きました。
そのホクレア号は、タヒチとハワイ間の航海や、ニュージーランド、イースター島、トンガ、マルケサス諸島、クック諸島、ミクロネシアそしてここ日本とハワイ間を現代の航海設備なしで今日も航海している事で有名です。

1984年にハーブ・カネはハワイの人間国宝に認定され、。 1988年から1992年まで、彼はハワイ先住民文化芸術プログラム及びビショップ博物館での創設管財人を務め、その栄誉によって、1998年にビショップ博物館のチャールズ・リード・ビショップ・メダルを授与されました。

執筆では書籍「古代のハワイ」「ペレ」と「ボイジャー」が有名であり、 2002年、彼はハワイ書籍出版協会から優秀賞を受賞し、またこれら多くの栄誉によりシカゴ美術館附属美術大学から名誉博士号も授与されています。

氏のハワイとポリネシアの島々での文化や歴史を描写したアートは、別世界への畏敬の念を抱かされ、そして彼が描いた幌船やカヌー、ハワイの神々そしてハワイアンダンサーの絵画は世界の人々を多いに楽しませています。

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